TICAD Ⅵと同時開催の
「アフリカ起業家セミナー」に
DMM.Africaの吉岡が登壇しました!

世界の今後100年を見据えたとき、人口が増え、経済発展するのはアジアでなくアフリカだと言われています。2016年8月27日、アフリカのケニアにてTICAD Ⅵサミットが開催され、今後3年の経済、医療、社会の面で日本とアフリカがどのように協力していくのかが取り決められました。今回は同日、東京有楽町にて行われた、「アフリカ起業家セミナー」をレポートします!

アフリカ起業家セミナーとは

今回の「アフリカ起業家セミナー」はアフリカ起業支援コンソーシアム主催の、「日本AFRICA起業支援イニシアチブ」のキックオフイベントです。この「日本AFRICA起業支援イニシアチブ」はアフリカで起業にチャレンジする若者を日本企業が経済的、社会的に支援するプログラムで、アフリカ起業支援コンソーシアムと同時に、2016年3月に設立されました。日本人によるアフリカ進出を促進し、アフリカと日本の相互関係の向上と、持続的成長を目指しています。2016年6月よりプログラム候補者を募集し、毎月の選考会で選出された11名の日本人候補者が現在アフリカの各地で活躍しています。候補者は10月の最終選考に向けて、HPやSNSによるインターネットでの情報発信を行いながら事業の立ち上げを目指しています。事業の可能性に応じて更なる支援の機会が得られるため、候補者はとても意欲的です。
今回のイベントはTICAD Ⅵサミットと同時開催し、前半では駐日ブルキナファソ大使館の一等参事官によるアフリカの経済の現状、アフリカで活動しているJICA,DMM.Africa, NPO法人AfriMedicoのお話、後半ではTICAD Ⅵサミットで現地入りをしているアフリカ起業支援コンソーシアム賛同企業・経済人の方々、また「日本AFRICA起業支援イニシアチブ」の候補者とスカイプで繋がり、アフリカの現状を伺いました。

イベントの流れ

ベンジャミン・ナナ閣下
駐日ブルキナファソ大使館
一等参事官(臨時大使)

第一部 基調講演 ベンジャミン・ナナ閣下 駐日ブルキナファソ大使館 一等参事官(臨時大使)
「アフリカ地域経済共同体」について、30分の講演をして頂きました。アフリカ大陸は中国、アメリカ、ヨーロッパ、インド、日本が入る程大きな大陸であるため、エリアごとに地域経済共同体をつくり、連携し合って経済発展を目指しています。特にCEDEAO(セデアオ)という西アフリカ経済共同体では加盟15カ国の間では人々はビザなしで行き来が出来るため、人や物の輸出入が盛んに行われています。
今回、日本のアフリカ関係者、駐日アフリカ大使館の大使がケニアでのTICAD Ⅵサミットに参加している中、アフリカ、アジア、日本、太平洋地域の外務省勤務の経験が豊富なベンジャミン・ナナ閣下にお話を伺えて大変勉強になりました。

第二部 パネルディスカッション

  • 小森正勝 国際協力機構(JICA)アフリカ部次長
  • 吉岡伸太 DMM.com 海外事業部DMM.Africa
  • 町井理恵 NPO法人AfriMedico代表理事
  • 渋澤健  シブサワ・アンド・カンパニー代表取締役(モデレーター)
小森正勝
国際協力機構(JICA)アフリカ部次長

国際協力機構(JICA)は長年アフリカを支援しており、今回のTICAD Ⅵサミットでは数々のイベントを主催しています。今回はアフリカで行われているイベント一覧を紹介し、内容の説明を行いながら、日本がアフリカへ行っている国際協力の概要を説明して下さいました。日本は次回2019年のTICAD Ⅶサミットにむけて、経済、医療、社会の3つの柱で目標を立てて支援しますが、特に、若者の雇用や女性のエンパワーメントがこの3年で大切になっていくのではないか、と話されていました。

吉岡伸太
DMM.com 海外事業部DMM.Africa

DMM.Africaは2015年に発足した、アフリカとのコネクションを強める海外事業部です。 なぜDMM.comがアフリカに進出しているのか。理由はDMM.com会長の亀山敬司氏が2015年にアフリカを一人で旅をした際「今後の海外進出を考えた際、アフリカのほうが将来性ある」と感じ、「事業は何でも良いので、5年先のチャンスを見据えた先回りをしよう!」を合い言葉に、2015年12月にDMM.Africaを立ち上げ若手社員9名をアフリカに送り出したのが始まりです。コートジボワールとガーナでは既に拠点を持ち、まだ正式に公表していませんが、動き始めている事業があります。もしご興味がある方は「亀山敬司が語る、アフリカの5年後の事業の可能性」を是非ご参照下さい。
2016年4月には国際連合工業開発機関(UNIDO)と共催でUNIDO×DMM.Africa「DMM.make AKIBAツアー」を開催しました。15ヶ国19名のアフリカ各国の駐日大使館職員の方々にDMM.comが運営するインキュベーションセンター「DMM.make AKIBA」を見学していただき、今後の技術連携などを考えるイベントです。2016年7月にはダルエスサラーム国際見本市(サバサバ)にも出展し「DMM.make」で作っている物を現地の方々に見て頂き、実際の事業に繋がるコネクションを得てきました。また、2016年4月から7月にかけて「アフリカビジネスアイデアカップ」を開催し、アフリカ5カ国それぞれで審査を行い、上位2組、合計10組の若者達がビジネスアイデアのコンペティションを行いました。例えばケニアでは公共交通機関が統一されておらず、質も安定していないので、口コミで評価できるサービスを作ろう、とか、廃品回収のシステムを整えて、有害物質が不法投棄されないようにしよう、とか、日本では既に行われていることがこれからのアフリカで必要とされていることがわかり、DMM.Africaとしてもアフリカのニーズを掴み、今後の事業を考える礎となりました。会場では若者達がアフリカの未来を考え、真剣にプレゼンに取り組んでいるドキュメンタリー映像を放映しました。

多くの方が両サイド、正面のスライドを
真剣な目で見つめていました。
町井理恵
NPO法人 AfriMedico 代表理事

アフリカで医療活動を行う中で、①高額な医療費が払えない、②病院までロバで2,3時間かけていかなくてはいけない、③医師に会えたとしても薬が不足していて、ニセ薬も多く、治療ができないという3重苦を知り、セルフメディケーション(自力で治療できる医療)の必要性を感じたという町井さん。医師不足の解消は難しいが、日本製の高性能の薬を各地域に置けば多くの命を助けられる、ということに着目し、二十数名のメンバーでアフリカ農村部への「置き薬」の普及を行っています。

第三部 日本アフリカ起業支援イニシアチブの紹介
スカイプで、TICAD Ⅵサミットのためにケニアに集合している「アフリカ起業支援コンソーシアム」の主要メンバーである黒川清先生、ケニア・ナッツ・カンパニー(KNC)佐藤芳之社長、住友化学の広岡敦子さん、アフリカ開発銀行アジア代表事務所の前所長の玉川雅之さんから現地の様子をきき、「日本AFRICA起業支援イニシアチブ」の候補者の山口遥さん、唐渡千紗さん、山本歩さんからプログラムへの取り組みの現状報告を聞きました。

お子さんと一緒にルワンダで生活されている唐渡千紗さんは「ルワンダは町に活気があり、若者が本当に沢山いる。まだまだお店やサービスが整っていないところに可能性を感じます。是非皆さんアフリカに来て下さい!」と会場に呼びかけました。

ケニアでの起業を目指す山口遥さんは、「今入らないと出遅れてしまうってくらい、他の国が進出してきている。来るなら今です!」と力強い言葉で会場を盛り上げます。

アフリカ起業支援コンソーシアムの支援企業の方々は非常にポジティブかつ積極的で、TICAD Ⅵで現地が湧いているエネルギーが伝わってきました。会場は終始熱気に包まれ、スタッフのパソコンには、質問が書かれたメールが次々に届いていました。

イベント終了後も、名刺交換の列が絶えず、今後につなげたいという参加者の情熱を感じました。日本で企業を考えている方々、「日本AFRICA起業支援イニシアチブ」も DMM.Africaもまだまだ人材を募集しています。
「迷っている方、是非一緒に行きましょう!」

文責
川崎愛美
参考
渋澤健のナナメな視点
大盛況!アフリカ起業家セミナー

DMM.Africa 概要

DMM.Africaは、今後のDMMグループの柱となる事業創造をするため、2015年9月に設立。今後人口の増加に伴い爆発的に拡大していくアフリカのマーケットの情報収集、事業や拠点の立ち上げを実施しています。2016年には、東アフリカで最大級となるビジネスコンテスト、DMM.AfricaPresents【AfricaBusinessIdeaCup】を開催しました。優秀な人材の発掘、人材の現地雇用と現地ベンチャー企業とのパートナー契約を結び、ジャンルを問わず新しいビジネスの創出を目指しています。